墓じまいの費用はいくら?内訳と総額、神奈川・東京で高くなる理由と抑え方

お墓の場所・ご遺骨の数・改葬先の希望を伺えば、必要な手続きと費用の目安をお伝えできます。まずは30分の無料相談(事務所・ご自宅訪問・オンライン・お電話)をご利用ください。遠方のお墓も郵送で対応します。

無料相談を申し込む →

目次

この記事の結論

  • 墓じまいの総額は、30万〜100万円程度が一般的とされます(業者・士業の解説による目安)。大きく分けると「墓石の撤去」「閉眼供養」「改葬先」「行政手続き」「離檀料など」の5つです。
  • 金額の差が一番大きいのは改葬先です。公営の合葬墓なら1体10万円前後のところもあり、ここで総額が大きく変わります。
  • お金が足りないときは、合祀(ほかの方の遺骨と一緒に納める)や公営の合葬墓を選ぶ、石材店の相見積もりを取る、といった方法があります。墓じまいの補助制度を設けている自治体は多くないため、期待しすぎずに確認しましょう。

墓じまい費用の内訳

墓じまいの費用は、次の5つに分けて考えると整理しやすくなります。

スクロールできます
費用の項目 目安 備考
墓石の撤去・処分 1㎡あたり10万〜15万円程度 首都圏では1㎡5万〜9万円台の見積もり例もある(民間の目安)
閉眼供養のお布施 3万〜10万円程度 宗派・寺院により異なる
改葬先(新しい納骨先) 数万〜数百万円 合祀・樹木葬・納骨堂・一般墓で大きく違う
行政手続き 数百円〜数千円(自分で行う場合) 専門家に頼むと報酬がかかる
離檀料など 寺院墓地の場合のみ 法律上の支払義務はない

ここに挙げた数字は、業者や士業の解説、比較サイトなどに載っている目安です。お墓の大きさ・立地・地域で大きく変わります。以下、項目ごとに見ていきます。

1. 墓石の撤去・処分費用

面積と作業のしやすさで決まる

墓石の撤去費用は、墓石を解体し、運び出し、処分し、区画を更地に戻すまでの工事代です。一般には1㎡あたり10万〜15万円程度が目安とされています。

ただし、首都圏は石材店の数が多く、1㎡あたり5万〜9万円台の見積もりを出す業者も少なくありません。墓じまい業者のパック料金では、2㎡程度で16万〜30万円ほどの例が見られます(いずれも民間の料金表による目安)。

金額が上がりやすいのは次のような場合です。

  • 墓石が大きい、外柵(囲い)や基礎のコンクリートが厚い
  • 参道が狭く重機が入れないため、手作業で運び出す
  • 山の上や階段の多い墓地で、運搬に手間がかかる
  • 遺骨の数が多い、骨壺の洗浄・乾燥が必要

遺骨の取り出し費用

遺骨の取り出しは撤去費用に含まれることが多いものの、別料金にしている業者もあります。洗浄・乾燥や粉骨(遺骨を細かくすること)は、1体ごとの追加料金になるのが一般的です。見積もりで確認しましょう。

2. 閉眼供養のお布施

閉眼供養は、お墓から魂を抜くとされる法要です。お寺にお願いする場合、お布施は3万〜10万円程度が目安とされますが、金額や作法は宗派や寺院により異なります。お寺とのお付き合いがない霊園では、僧侶を手配するサービス(定額3万〜5万円台の例)を使う方もいます。供養を行わない方もいます。

3. 改葬先の費用

改葬先は、墓じまい費用の中で最も幅が大きい部分です。

スクロールできます
改葬先 民間の目安(1体) 首都圏の公営の例
合祀墓・合葬墓 5万〜10万円 都立霊園の合葬 5.3万〜13.1万円
樹木葬・樹林墓地 20万〜80万円 都立の樹林型 9.5万〜11.2万円
納骨堂 50万〜150万円 日野こもれび納骨堂(自動搬送式)48.4万円+管理料
一般墓 150万〜300万円以上 霊園・区画により大きく異なる

公営の例は令和8年度の募集案内の金額です。たとえば横浜市の日野こもれび納骨堂の合葬式は、使用料74,800円と管理料46,200円(60年分)で、1体あたり約12.1万円です。川崎市の緑ヶ丘霊園の合葬型は、市内在住者の場合、1体で使用料70,000円と永代管理料30,550円です。

公営墓地は使用料が抑えられている一方で、居住要件があり、募集が年1回、抽選になる区分もあります。詳しくは「遠方のお墓を神奈川・東京へ移す」や「横浜市で墓じまい」をご覧ください。

4. 行政手続きの費用

自分で手続きする場合

改葬許可の手数料は、横浜市をはじめ無料としている自治体が多くあります。ただし、墓地の管理者が発行する埋蔵証明には手数料がかかることがあります。たとえば横浜市営墓地(久保山・三ツ沢・日野公園)では、改葬許可証明申請の手数料が1通300円です。

ほかに、戸籍謄本などの証明書の手数料、郵送費がかかります。

専門家に頼む場合

書類の作成や役所への提出を行政書士に頼むと、報酬がかかります。同業の例では、1柱33,000円+2柱目以降11,000円といった料金や、3万〜12万円程度のプラン制が見られます。代行の選び方は「墓じまいを代行に頼む」で解説しています。

5. 離檀料など

お寺の墓地からお墓を移す場合、これまでのお礼として「離檀料」を包むことがあります。目安は数万〜20万円程度とする民間の解説が多く見られますが、法律上の支払義務は定められていません。国民生活センターも、離檀料に明確な基準はなく、納得できない場合は寺院と話し合うよう助言しています。

一方で、高額な離檀料を求められたという相談も寄せられています。話し合いで解決しない場合は、消費者ホットライン(188)や弁護士への相談を検討してください。当事務所は離檀料の交渉の代理はできません。

公営墓地や多くの民間霊園では、離檀料はかかりません。ただし、すでに納めた使用料や管理料は、原則として返ってこないとされています(東京都霊園条例など。詳しくは各墓地の規則で確認してください)。

総額のシミュレーション

組み合わせによって、総額は次のように変わります(いずれも目安です)。

スクロールできます
ケース 主な費用 総額の目安
公営墓地2㎡→公営の合葬墓(遺骨2体) 撤去20万〜30万円+合葬20万〜25万円+手続き 40万〜60万円程度
寺院墓地3㎡→民間の樹木葬(遺骨2体) 撤去30万〜45万円+閉眼供養3万〜10万円+離檀のお礼+樹木葬40万〜100万円 80万〜170万円程度
遠方の寺院墓地→首都圏の納骨堂 撤去+閉眼供養+納骨堂+交通費・送骨費 100万円以上になることも

遠方のお墓の場合は、現地までの交通費や宿泊費も見込んでおきましょう。

神奈川・東京で費用が高くなりやすい理由

  • 人件費や処分費が高い:都市部は作業員の人件費や産業廃棄物の処分費が高めです。
  • 墓地が狭く手作業が多い:古い寺院墓地や都市部の霊園は通路が狭く、重機が入れないことがあります。
  • 改葬先の価格が高い:首都圏の民間霊園や納骨堂は、地方より価格が高い傾向があります。

一方で、首都圏は石材店が多く競争もあるため、相見積もりで差が出やすい地域でもあります。

費用を抑える方法

石材店の相見積もりを取る

指定石材店がない墓地なら、2〜3社から見積もりを取りましょう。比べるときは、総額だけでなく次の点をそろえて確認します。

  • 基礎・外柵の撤去と整地まで含まれているか
  • 遺骨の取り出し、洗浄・乾燥が含まれているか
  • 追加費用が発生する条件

改葬先を見直す

一般墓から合祀墓・樹木葬・公営の合葬墓に変えるだけで、数十万〜百万円以上違うことがあります。公営は募集時期が決まっているため、早めに調べておきましょう。

自分でできる手続きは自分で

改葬許可の申請は、ご自身でも行えます。書類だけ専門家に作ってもらい、提出はご自身で行う方法もあります。

お金がないときの選択肢

「墓じまいをしたいけれど、まとまったお金がない」という方は、次の方法を考えてみてください。

  • 合祀・公営の合葬墓を選ぶ:1体数万〜十数万円程度で納められるところがあります。
  • 親族で費用を分担する:お墓に眠る方と関わりのある親族に相談します。誰がいくら出すかを書面に残しておくと、後のトラブルを防げます。
  • 時期をずらす:公営の募集時期に合わせて、計画的に準備します。
  • 石材店に分割払いができるか聞く:対応している業者もあります。

自治体の補助はある?

墓じまいの費用を補助する制度を設けている自治体は、多くはありません。たとえば神戸市は、墓じまいの助成金制度は設けていないと公式サイトで案内しています。横浜市や東京都内の区市町村についても、補助の有無は年度によって変わる可能性があるため、お墓のある自治体に確認してください。

なお、承継者がいない都立霊園の使用者が、墓所を返して都立の合葬埋蔵施設に移せる制度(施設変更)があります。対象や申込時期は東京都公園協会の案内で確認してください。

よくある質問

Q1. 墓じまいの費用は誰が払うのですか?

法律で決まっているわけではありません。一般的には、お墓の使用者(祭祀承継者)が負担することが多いですが、親族で分担するケースもあります。

Q2. 見積もりより高くなることはありますか?

あります。地中から想定外の基礎や遺骨が出てきた場合などに追加費用がかかることがあります。追加費用が出る条件を事前に書面で確認しておきましょう。

Q3. 墓じまいの費用は相続財産から払えますか?

祭祀に関する費用の扱いは、相続人の間の話し合いによります。もめそうな場合は、弁護士や税理士にご相談ください。

Q4. 離檀料を払わないと墓じまいできませんか?

離檀料に法律上の支払義務は定められていません。ただし、埋蔵証明の発行などでお寺の協力が必要な場面もあるため、まずは丁寧に話し合うことが大切です。

当事務所でできること

櫻井高貴行政書士事務所は、墓じまいの書類手続きを定額でお手伝いしています。

  • 書類作成プラン(22,000円):申請書・委任状・承諾書を作成。提出はご本人
  • 改葬許可 代行プラン(44,000円):1墓所・遺骨2柱まで。3柱目から1柱8,800円
  • 墓じまい まるごと段取りプラン(132,000円・4柱まで):石材店3社の相見積もりの取りまとめ、改葬先候補の比較表など

石材店・霊園・寺院から紹介料を受け取らないため、中立に見積もりを比べられます。実費は別途です。詳しくは料金表、ご相談は無料相談フォームからどうぞ。

出典

  • 横浜市「令和8年度 市営墓地・納骨堂 募集概要」 https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/sumai-kurashi/saijo/shiyoushaboshu.files/0052_20260703.pdf
  • 横浜市「日野こもれび納骨堂」 https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/sumai-kurashi/saijo/shieibochi/hinokomorebi.html
  • 横浜市「市営墓地の各種手続き一覧(久保山・三ツ沢・日野公園墓地用)」 https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/sumai-kurashi/saijo/shieibochi/ku-bochi.files/R3tetuduki-itiran.pdf
  • 横浜市「改葬許可申請」 https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/koseki-zei-hoken/todokede/koseki-juminhyo/koseki/kaisou.html
  • 東京都報道発表「令和8年度 都立霊園の使用者募集」 https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2026/05/2026052511
  • 川崎市「令和8年度 市営墓地 募集案内」 https://www.city.kawasaki.jp/530/cmsfiles/contents/0000170/170165/R8boshu.pdf
  • 東京都霊園条例(15条 使用料等の不還付) https://www.reiki.metro.tokyo.lg.jp/reiki/reiki_honbun/g101RG00001491.html
  • 神戸市「墓じまいについて」 https://www.city.kobe.lg.jp/a60186/hakajimai.html
  • 熊本市「墓じまい 離檀料に関するトラブルに注意」(国民生活センター 見守り新鮮情報 第424号) https://www.city.kumamoto.jp/kiji00343105/index.html
  • 総務省東北管区行政評価局「墓じまいに関する情報収集結果」 https://www.soumu.go.jp/main_content/001084523.pdf
  • 東京都公園審議会 答申概要(都立霊園の施設変更) https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/kensetsu/000007684
  • 墓石撤去費用の目安(民間・目安): いのり https://www.inori.or.jp/city-hakajimai/141003 / くらしのマーケット https://curama.jp/tombstone-removal/kanagawa/1/
  • 墓じまい費用の目安(民間・目安): ゴールドオンライン https://gentosha-go.com/articles/-/80070 / いいお墓 https://www.e-ohaka.com/hakajimai/
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次